さまざまな分娩法(2)

 

さまざまな分娩法を紹介します。

 

「座位分娩」とは、上半身を起こした状態で出産する方法です。仰向けの姿勢よりも、赤ちゃんの下降がスムーズになるメリットがあります。最近では、背もたれの角度を変えられる分娩台が多いので、産婦の希望の姿勢に調整できます。

 

「ソフロロジー法」は、妊娠中から、呼吸法やイメージトレーニングなどの訓練を行い、心身を安定させた状態でお産に臨みます。

 

「ラマーズ法」とは、お産や陣痛について理解し、恐怖心や不安感を和らげ、平常心を保ってお産に臨むことを学びます。妊娠中に、お産の進行にそって行う呼吸法と、バランス良く緊張とリラックスさせる弛緩法を学びます。

 

「アクティブバース」とは、積極的に産婦自身がお産を進めることです。自分で出産する場所を選ぶ、自由な姿勢でお産をする、家族と一緒にお産をする、などが主な例なので、自宅でお産をする場合が多いです。アクティブバースは、どのようなお産を希望するのか、はっきりとイメージできている人が条件となります。

 

「水中出産」は、30℃程度の温水の入った小さなプールで行う分娩法です。痛みを和らげ、自然な状態でのお産を目的としています。整備された施設で、医師などの介助を受けて行わないと、雑菌が水中から子宮の中に入ってしまったり、赤ちゃんが感染症にかかってしまったりする場合もあります。

 

「自宅分娩」とは、居心地の良い自宅で、家族に見守られながら出産に臨みます。ただし、妊娠が順調に経過していることが条件となります。そのため、産院での妊婦健診を受けて、助産師による介助が必要となります。分娩に必要な準備は、自分で全て整えないといけないので、準備は早めに行いましょう。トラブルが発生した場合や衛生面でも注意が必要となります。